クラウドERP「Odoo」の特長と導入方法
Odooは、どんなシステムなのか?
「Odoo」とは、ベルギー発の統合業務ソリューションパッケージです。基幹業務からEC(Eコマース)やIoTなど幅広いスコープを網羅し、中小サイズの企業からライトに導入できるパッケージとして、非常に評価が高い基幹システムとして知られています。その使いやすさは、すでに70か国以上で5万社、700万ユーザーを抱えている実績からも伺えます。
Odooのメリット(特長)とは?
機能面でのメリット
Odooは、購買・在庫・生産・販売などの管理をはじめ会計や労務、人事給与、さらにはプロジェクト管理まで、広範囲の業務領域をカバーしているため、拡張性に富んでいるだけでなく、事業の変化にも強いツールです。また、直感的な使いやすさが求められるモバイルアプリも対応しており、マルチデバイスでの業務対応も可能となっています。オープンソースであることから、追加機能開発の融通が利きやすいのもOdooのメリット(特長)の一つです。
導入・運用面でのメリット
導入と運用に柔軟性がある点もOdooの人気のポイントです。必要な機能ごとにライセンス購入できるため、企業の課題に合わせて優先順位の高いものからピックアップし、スモールスタートを簡単に実現できます。また、オープンソースであるため運用・保守を特定の企業に依頼するのではなく、社内エンジニアによる内製化や自社事情をよく知っているパートナー企業に依頼する…ということも可能です。
コスト面でのメリット
必要な機能ごとにライセンス購入できるOdooは、他製品に比べ安価というメリット(特長)があります。「業務効率化のための統合システムを導入したいが、予算が限られている」と悩む企業のご担当者とっては有益な仕様となっています。
Odooの導入事例
店舗発注システムを構築し、オペレーション効率化を実現
(食品メーカー様の例)
導入前の問題
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メールとExcelによる連絡で、業務が非効率である
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在庫情報が確認できないため、店舗の欠品が多発
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拠点間がリアルタイム連携できず、生産計画に妥当性がない
Odoo導入後の効果
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オペレーションがスピーディになった
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在庫情報の見える化が進んだ
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拠点間のシームレスな情報連携ができるようになった
システムを一本化し、コスト削減を実現
(音響機器販売企業様の例)
導入前の問題や課題
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Excel管理のため在庫数に差異が生じている
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Excelと各パッケージ間でデータの不整合が生じている
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ECサイトとの連携にタイムラグがある
Odoo導入後の効果
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正確な在庫数を即座に確認・回答できるようなった
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リアルタイムに情報を確認できるようになった
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統合システムへの移行で全体のコスト削減を実現
Odooの導入方法と知っておきたい懸念点とは?
Odoo導入の流れ
一般的な基幹システム導入には下記6つの工程がありますが、この工程を「Whatの定義」「Howの具体化」「DXの顕現」という3つの概念に分けることで、短期での導入につなげることが可能になります。
1|企画構想
現状課題/重要成功要因/KGI・KPI/ありたい姿/取組施策を経営/業務/組織/人/ITの観点で洗い出すことで改革ポイントを明確化し、Howの具体化につなげます。
2|計画
改革のために必要な期間/体制/コスト/スコープを明確化するためにお客様経営基盤のグランドデザインを描き、適切な導入アプローチを探ります。
3|ビジネス設計
業務領域ごとの詳細な業務分析をもとに、各プロセスでの課題を抽出・解消し、システム実装により実現可能なありたいビジネスプロセスを描きます。
4|実現化
経営・業務変化に耐え得る可用性・拡張性高いITアプリ/インフラ実装を行います。
5|稼働準備
実装したシステムが目的に沿い正しく活用されるよう、キーユーザを始めとし、現場への新たなビジネスプロセス・システムの教育・浸透化を啓蒙します。
6|定着化/利活用
導入後の真価は当初目的の達成有無を評価することです。システムの利活用と、それによるデータを中心とした新たな課題抽出・目的定義により、経営/業務/組織/人/ITを継続的に改善します。

Odoo導入の留意点
Odooは「可用性・拡張性が高い」パッケージであるために、一般的な基幹システムの導入方法で対応できますが、その際ITベンダー側にシステム開発に関して広範囲に対応できる支援スタッフがマスト要素となります。特に中堅企業でOdooの短期導入を目指す場合はベンダー側のスタッフ体制に細心の注意を払ってください。
グラビス・アーキテクツでは、
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グラビス・アーキテクツでは、これらの広範囲におよぶビジネス/テクニカルスコープを、数々のプロジェクト・業界を経験した熟練のコンサルタントやエンジニア陣が支援します。
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